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【現役教師】教師は安定の職業?『安定』という名の罠

 

『教師は安定の職業です。教師になれば将来安泰です。』

 

今回はこのような意見に私なりの見解をお話します。

 

こんにちはearthです。現役の私立高校教師で英語を日々教えています。

 

教師という職業は公立学校の場合公務員にあたり、私立学校であれば、準公務員という扱いになります。

教師は一般的に安定のイメージの強い職業であると思います。

 

しかし『安定』とは本当に良いことばかりでしょうか。

『安定』という名の罠について、現役高校教師として実際に働いている私の考えを書いていきます。

 

『安定』とは本当に良いことなのか?

そもそも『安定』とは本当に良いことなのか?これを考えるときには、良い面だけでなく、悪い面も考える必要があります。それでは現役教師として考える教師の『安定』の負の側面を紹介していきます。

 

負の側面:『安定』では経済的な豊かさを達成できない

 

『安定』という言葉は非常に心地の良い言葉に聞こえます。しかし『安定』する代わりに、億り人や資産家などお金持ちになれず、経済的豊かさにつながることはありません。

『安定』しているため、将来の賃金が教師になる段階で大部分がすでに決まっています。ではなぜその『安定』で経済的豊かさを達成できないのか、理由を書いていきます。

 

理由:給料は年功序列

教員の給料はどのように決まるのか、それは単純に勤務年数です。何年教師として勤務したのか、そしてその人の年齢によって給与が決定する仕組みになっています。

つまり、裏を返すと、次のことが言えます。

ポイント

給料は教師個人の努力や成果ではなく、勤務年数で決まる

 

年功序列による『安定』した給料は、教師の努力は一切関係ない

教師は基本終身雇用制で、年功序列、そしてリストラなどの人員整理がありません。つまり、どんなに質の低い仕事をしても給料は支払われます。逆に、どんなに努力して授業の質や、進学実績を上げたとしても、また生徒指導で多くの生徒を成長させたとしても、もらえる給料はまったく変わりません。

一般企業であれば、成果を上げればその分だけ報酬として給料が上がったり、役職を与えられたりします。しかし教師は特殊な例を除き、一定の年齢になって管理職試験に合格しない限り、役職なども与えられません。

 

年功序列による『安定』は教師のモチベーションを奪い、離職・質の低下を招く

努力した教師でも、怠惰な教師でも、給料が一切同じ。このような環境で教師は働いています。そうなるとどうなるでしょうか。

なんで自分はこんなに働いているのに、全然働かないあの先生より給料が低いんだ。

こう考える人が多くなります。そうすると次は、

別に給料が変わらないなら、楽しても一緒でしょ。ほどほどに仕事して、面倒な仕事は年下に任せよう。

こんな考えになる人が多くなります。

このような環境ではまず若手教師が育ちません。面倒な仕事ばかりやっているため、高い志を持った教師は絶望して、教師を辞めます。

そして残るのは、仕事に責任を持たない・指導力の低い教師だけになります。

 

 

教育成果(努力)は数値化できない

 

ではなぜ勤務年数で給与が決まるのか、成果をしっかりと給料に反映した給与体系にすればいいじゃないか

こう思う人も多いのではないでしょうか。しかし現実このような給与制度にすることはできません。

なぜなら教育成果は数値化することができないからです。

 

例えば実際に以下のような例の場合、どの教師が一番成果を残したと言えるでしょうか?70点や90点など順位をつけてみてください。

どの教師が一番成果を残した?

  • 生徒指導で生徒を更生させた。
  • 授業で高い進学率に貢献した。
  • 部活動顧問として全国大会まで駒を進めた。
  • 担任として生徒全員笑顔で卒業させた。

 

どうですか?なかなか難しいですよね。またこのほかにどのくらい時間をかけたのか、そしてどのくらいの労力をかけたのかも併せて考えると、さらに数値化することの難しさがわかっていただけたかの思います。

 

教員の努力は評価されない

見てきたように教育の結果は数値にするのが難しく、またその結果はすぐにでるものではありません。そういったことから教師は、いくら努力して良い授業や部活動、生徒指導をしても、その成果がなかなか直接給与に反映させることはできない環境が生まれまるわけです。

一方民間企業であれば、営業成績や売り上げ成績など、数値化で評価される仕組みが整っています。

 

教員は自力で大幅な給料増加は見込めない

 

努力して成長しても給与には反映されないと述べました。

つまりそれは、

ポイント

教員自身の力では給与を上昇させることができない

ということです。

少し極端な例かもしれませんが、努力している若手教員よりも、なにもしない年配教員のほうがより多く給与をもらえることも、良くみられる現象なのです。

 

教員が経済的な豊かさ手に入れる方法

では教員は経済的に豊かになることはできないのでしょうか?

そんなことはありません。教員だってお金持ちになれると私は思っています。

 

支出をおさえながら、定年まで勤める

 

給与が急激に上がらないと言っても、勤務年数が増えれば徐々に給与は上がっていきます。なので、定年まで勤めれば、それなりの額の給与をもらうことが可能です。

そして支出を大幅に抑えることができれば、それなりに資産を貯めることは可能かと思います。老後には経済的な豊かさを達成できるのではないでしょうか。

 

副業で稼ぐ

 

本業で給与の増加が見込めなければ、副業で収入を得るのも1つの手かと思います。

本業が『安定』しているわけですから、副業でいろいろチャレンジできます。たとえチャレンジの結果、失敗したとしてもやり直すことはできます。

 

教師に禁止されている副業もある

しかし、副業によっては、公務員法で違法になる可能性になるかもしれません。副業をする際には、任命権者に許可をとる必要があるので、必ず許可を取りましょう。

 

許可を申請するぐらいなら副業するのはちょっと・・・

そう考える人も多いのではないでしょうか。もちろん許可なく教師が安心して行える副業もあります。その最も代表的な例は資産運用です。

 

資産運用って投資のことか!ギャンブルを進める気か!?

こう怒る人もいると思います。しかし投資は堅実にやれば十分なリターンを期待でき、また大きなお金を生み出すことも可能です。教師の資産運用に興味がある人はこの記事を読んだ後に関連記事をお読みください。具体的な方法と始め方も知ることができます。

 

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まとめ

 

教員という職業を選んだ人の中には、この『安定』に惹かれて選んだ人もいるのではないでしょうか。

『安定』というのは耳障りの大変いい言葉です。ですが一方で、失うものもあることを知る必要があります。もし教師という職業を続けながら、お金持ちになりたいと考えている人は、資産運用をまず始めてみましょう。

 

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人生に遅すぎることはありません。思い立ったらすぐ行動!頑張っていきましょう!!

 

 

 

 

 

 

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