教員を辞めたい。転職したい。
教員の仕事が辛い。
教員を辞めようか悩んでいる。
教員が辛いと思うことありますよね?
できるなら辞めたいと思うときも少なくありません。
実は、教員免許を持っているというだけで、
この記事が紹介する『自由な生き方』を実現できるかもしれません。
なぜなら私の周りでも、
教員をしながら、自分の時間を楽しんでいる人がいるからです。

この記事は以下のような内容をご紹介します。
ポイント
「半農半X」。新しい教員の働き方と生き方。
記事を読み終えると、教員の新たな働き方、生き方を知ることできます。
教師を辞めたい。転職したい。
憧れてようやく教員になったものの、教員の現実を知り、辞めたくなる。
一度はこんな経験あると思います。
もしかしたら、今も辞めたいと思っているのかもしれません。
私も辞めたいと何度も思ったことあります。
教員はよく何でも屋と呼ばれます。
授業や、生徒指導、進路指導、部活動指導など、
仕事の内容がとても広く、その分負担も大きく大変な仕事です。
教師を辞めたい、転職を考えた理由

教師を辞めたくなった理由
- ①労働時間が長い(長時間労働)
- ②人間関係のストレス
- ③給与・収入などの待遇
- ④将来性や成長実感
どの理由も私にとって大きな悩み・不安でした。
そして毎日悩み、朝仕事に行くのが本当にイヤでした。
①労働時間が長い(長時間労働)
労働時間は私にとって大きな問題でした。
なぜなら家族の時間や、自分の時間がとても少なくなってしまっていたからです。
特に部活動が大きな問題でした。
毎日の練習に加えて、土日も練習や試合、休みはほとんどありません。
家族と一緒に過ごす時間がない生活が本当にツラくて、毎日辞めたいと思っていました。
勤務時間の長さ
勤務時間は、平日は8時~21時までが通常、遅い時は22時の時もありました。
疲れて帰り、晩御飯とお風呂を済ませ寝ると、またすぐ朝がやってきました。
起きている状態で家にいるのは3時間ぐらい、ほとんど職場にいるような感覚でした。
毎日毎日疲れがとれず、とても辛かったのを覚えています。
休日が取れず、土日出勤も
部活動を持っていたので、土日も基本出勤していました。
私の学校は私立高校だったので、部活を一生懸命やらなければいけない雰囲気がありました。
そのため、自主的に練習日や練習試合を設定し、土日の休みを潰していました。
現在は部活を外してもらっていますが、今考えるとゾッとします。
②人間関係のストレス
次に人間関係のストレスも辞めたい気持ちを強くしました。
生徒・保護者・同僚など人間関係のストレスも様々です。
生徒指導のストレス
生徒指導の中で、関係性が崩れてしまったことがあり、指導がまったく通じなくなってしまったことがありました。
なにを言っても反抗され、『お前なんか信頼してないんだよ!』とまで言われたこともありました。
教員としての力量のなさや無力感を感じました。
ただこれだけの理由で辞めたいとは思わない
しかしこの生徒指導だけで辞めたいと思ったわけではありませんでした。
なぜなら、生徒指導でうまくいかないことは、教師になる前にある程度わかっていたことだったからです。
教師になる前の私は、ドラマ『ごくせん』の影響で教師を目指したので、ヤンキーと格闘する教師に憧れていました。
ただ、辞めたいと思っていた私には、かなりダメージは大きかったです。
保護者対応のストレス
保護者のクレームの電話や、面談などで詰められる時は本当にイヤでした。
どれだけ誠実に対応しても、小さなミスを拾って、あることないこと言われました。
なぜ怒られているのかもわからないまま謝り続けている自分が情けなくなったのを覚えています。
特に担任は保護者のクレームの対象になりやすく、担任は大変です。
同僚の教職員との関係
私の同僚は幸運にも良い人ばかりでしたが、同僚との関係に悩んで教員を辞めてしまう人は多いとよく聞きます。
教員集団はとても閉鎖的で、年配の方の意見が通りやすかったりします。
そのため若手は意見を言うことができずに、ストレスを抱え込んでしまいます。
転勤がある公立はいいですが、私立は異動がないので、一度関係が壊れるとかなり働きづらくなります。
③給与・収入などの待遇
公立の先生は当てはまらないかもしれませんが、私立高校だと、賞与などが低い場合があります。

賞与の時期になるたびに、転職を考えました。
労働に対しての対価が少ないように感じていたからです。
④将来性や成長実感
教員は世間知らずという言葉通り、毎年毎年同じ仕事の繰り返し。
今のまま教員を続けていて将来はあるのか?
自分は成長しているのか?
スキルなど身についていないのではないか。
と悩んだことがありました。
一般企業に就職した大学の友人はどんどん出世し、新しい仕事を任されています。
友人と会うたびに劣等感を感じていました。
現状に大きな不満というよりは、このまま続けていていいのか?という将来への大きな不安がありました。
教員を辞めない理由
教員を辞めたいと思っていましたが、あこがれて教員になれたので、続けられるなら続けたいと思い、現在も教員を続けています。
生徒に授業をしている時はとても楽しいです。やりがいもあり、授業は多少辛くても辞めたいとは思いません。
本屋に行くと、自然に教育系のコーナーに足が向かい、良い参考書を探したりします。そのぐらい授業は楽しいのです。
しかしそれ以外の仕事がどうしても辛い。
そして理想とする教員の生き方はなんなのか考えるようになりました。
そして行きついたのが『半教半X』という理想の生き方でした。
「半教半X」という働き方が理想の教員の生き方(結論)
FIRE(Financial Independence, Retire Early)という言葉を最近よく耳にするようになりました。
これは「資産を貯めて経済的な自立を実現し、仕事を早期に退職する生活スタイル」です。
しかしこれには億単位の資産が必要です。普通は無理です。
少なくとも私には無理です。
他になにかないかと、長い時間教員の理想の働き方を考えてきました。
そして「半教半X」という働き方にいきつきました。
「半教半X」とは、「半農半X」の教員版

という声が聞こえてきそうです。
「半教半X」はとは「半農半X」の考え方を応用した生き方です。
「半農半X」は、農林水産省によると、『農業を営みながら他の仕事にも携わる働き方』と定義しています。
つまり、農業と他の仕事の二つの収入で生活に必要な所得を確保する考え方です。
半農半Xとは農家の人が自由な生き方を目指す働き方
近年農業従事者の減少から、専業農業だけでない、幅広い農業の営み方として、農林水産省が提案し、サポート体制を整えています。
農業には収入が低いというイメージがあり、それをなんとか払拭しようということで、最近注目されている生き方です。
例えば島根県では、農業×スキー場勤務や農業×高速道路除雪などの「半農半除雪」。農業×新聞配達や農業×道の駅勤務など「半農半サービス」などの取り組みも見られるようになったそうです。
「半教半X」は非常勤講師で働く
「半農半X」のように、「教員×○○」で収入を確保できるのであれば、専任や常勤として働く必要はなくなります。
つまり、「非常勤教師×○○」で十分ということになります。
逆に、専任・常勤で働いてしまうと、長時間労働や法律のため、他の仕事にチャレンジすることもできません。
非常勤講師は負担が圧倒的に少ない
非常勤講師は部活動や担任、校務分掌などをやる必要はありません。
つまり専任・常勤より、勤務時間はもちろん、責任や負担感が圧倒的に少なくて済みます。
多少授業の準備などをする必要はありますが、一度授業のパターンを作ってしまえば、あとは使いまわしなので、かなり楽になります。

「半教半X」の魅力
どうして「半教半X」が良いのか、教員を辞めたい理由を考えるとすぐにわかります。
なぜなら「半教半X」での非常勤の働き方は、教員が辞めたいと思う理由のほとんどを解決してくれるからです。
非常勤講師は辞めたい理由のほとんどが解決する!?
教員が辞めたいという理由は以下の4つがあるとお話しました。
①労働時間が長い(長時間労働)
②人間関係のストレス
③給与・収入などの待遇
④将来性や成長実感
「半農半X」の働き方はこの理由のすべてを解決します。
①労働時間が長い(長時間労働)からの解放
非常勤講師は教員の仕事をブラックにする、部活指導や進路指導、生徒指導が比較的少ないのが特徴です。
つまり、長時間労働にならず、こころとカラダの負担も非常に少なく済みます。
そして労働時間が少ない分、家族や大切な人との時間や自分の時間を作ることができ、人生の幸福度が上がります。
②人間関係のストレス
非常勤は担任を持たないので、保護者や生徒との関係性が過度に悪化することはほとんどありません。
もし悪化したとしても、授業だけの関係なので、そこまで長い時間関わる必要もないため、精神的な負担も軽く済みます。
仕事上の責任も少ないので、同僚と一緒に仕事する機会も少ないです。
その結果同僚とのトラブルも少なく済み、精神的に非常に楽です。
③給与・収入などの待遇
これは専任・常勤よりも少なくなりますが、働いている時間に対する対価としては、悪くありません。
非常勤の収入は授業の持ちコマ数に比例します。授業1時間で約2500円が相場です。
つまり、週3回の科目を1つ持てば、
2500円×3コマ/週×4週間=3万円
の収入になります。
1週間で12コマ授業を入れた場合、
2500円×12コマ/週×4週間=12万円
です。
1日6時間授業があり、1日に詰め込んでもらえば、
週2日働くだけで良くなります。
④将来性や成長実感
「半教半X」は教員をしながら、他の仕事にチャレンジすることができます。
つまり将来のキャリアに向けて、資格やプログラミング、英語、簿記など、必要な知識やスキルを学ぶこともできます。
将来に向けた成長のために時間を使うことができるので、将来に対して希望を持つことができます。
半教半Xに関する不安
「半教半X」の魅力をご紹介しました。
とはいえ、

と思う人もいるかと思います。
私も考えたときは実現できるかどうか不安でしたが、
準備をしっかりすれば問題ないことがわかりました。
収入は減らない?
非常勤で働くということは、専任・常勤よりも収入は当然減ります。
しかし0円ではありません。少なくはなりますが、10万円前後は稼げます。
収入は減りますが、その分時間や余暇ができます。
お金よりも長時間労働やストレスによって、人生の幸福度は下がるような気がします。
そして後述しますが、
資産を作ったあと「半教半X」が前提ですので、
10万円の収入があれば、資産を取り崩しながらでも生活できます。
もし心配であれば、「半教半X」のXの部分で収入源を作れば問題ありません。
非常勤収入+資産だけでは心配な分を他の仕事で稼ぐことで、不安は解消されます。
教員以外の「X」の仕事はどうやって作る?
副業で収入減を作りましょう。
そしてその副業はストック型ビジネスや在宅できる仕事だと良いでしょう。
ストック型ビジネス
売り切りのビジネスではなく、継続的に収益を得られる仕組みを作るビジネスモデルを言います。仕組みを作るのに時間はかかりますが、一旦作ってしまえば、毎月一定の収入を得ることができます。
例えば不動産の賃貸やブログ、オンライン学習塾などがあります。
反対にフロー型ビジネスは「半教半X」では避けるべき仕事になります。
フロー型ビジネス
商品やサービスをその都度販売し収入を得るビジネスです。
商品やサービスを売る相手を継続的に見つける必要があり、労働時間が長くなってしまいます。
例えば、飲食店や美容室などが挙げられます。
「半教半X」に必要なこと
「半教半X」の生き方をするためには準備が必要になります。
具体的には、【資産運用で資産を作る】です。
ポイント
「半教半X」には資産が必要
資産運用で資産を作る
資産運用とは、簡単にいえば「投資」でお金を増やして資産形成をすることです。
「投資=キケン」と思った人は、その考えこそ非常にキケンです。
投資はリスクを抑えて長期で行えば、安定して資産を増やせる有効な資産運用方法です。
詳しく知りたい方は以下の参考記事をご覧ください。
【教師必見】教師こそまず投資!教師が給与以外で資産を増やす方法はつみたて投資信託
安全な資産運用について紹介しています。
4000万円の資産ができれば、毎月10万円使える
具体的には、
4000万円の資産を一旦作ることができれば、
毎月10万円(利率3%)を50年以上取り崩していけます。
貯金で4000万円を取り崩すよりも、
投資で運用しながら取り崩すほうが、資産が長持ちということになりますね。
非常勤講師で細く長く働く
資産の取り崩しで10万円程度の収入があれば、
非常勤で10万円を稼ぐことはできますので、
それで十分生活することが可能です。
収入が足りなければ副業で収入源を確保すれば問題ありません。
副業で収入源を多くする
教員でもチャレンジしやすいのが、
以下の3つです。
①ブログ・アフィリエイト
②Youtube
③農業
大きくは稼ぐのは難しいですが、小さく稼ぐことは可能です。
小さくとも収入源を増やすことで、足りない収入を補うことはできるはずです。
私も実際に小さく稼ぎ続けるため副業にチャレンジしています。
気になった方は参考記事をご覧ください。
教師におすすめの副業はライティング?オススメの理由と始め方 |
好きなことで稼ぐ
また好きなことや趣味などを活かして稼ぐことも可能です。
教員は教えるのが他の人に比べて慣れていて上手ですので、
好きなことや趣味を教えるような副業も適しているかもしれません。
大きく稼ぐ必要がなければ、その道のプロでなくても大丈夫です。
むしろ得意や趣味ぐらいの方が、初心者や未経験者の視点で教えることができます。
そう考えるとチャレンジする価値は十分にありそうですね。
【最後に】教員を辞めることが本当の幸せ?
みなさんは教員になりたくてなったはずです。
生徒とかかわりたくて教師になった初心を大切にしてほしいと思います。
人に教えることが楽しいのであれば、教員を辞める必要はありません。
教員であることは誇るべきことだと思っています。
やりがいの大きい職業だからこそ、続ける価値は大いにあります。
だから働き方を変えて、教員を続けましょう。
そしてどうかみなさんも幸せな人生を送ってください。
実際に「半教半X」を達成するためのロードマップをまとめました。ぜひご覧ください。
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【半教半X】新しい教師の生き方。「半教半X」のロードマップとは。
今の教師の働き方を変えたい。 これからの教師として生きていくのが不安。 教師の仕事に大きなストレスがある。 これから教師として働いていくことに不安を感じたことはありませんか? できるなら ...
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