「研究テーマがなかなか決まらない…。」 「どうして研究テーマが決まらないんだ…。」 「研究テーマの決め方を知りたい!」
こう悩んでいませんか?
研究テーマってなかなか決まらないし、決まらない焦りから、どうしていいかわからなくなりますよね。
研究テーマは研究の上で一番といっていいほど重要で、ここで失敗すると、研究もうまくいかなくなります。
今回は、研究テーマが決まらない理由を紹介して、具体的な決め方まで紹介します。
この記事はこんな人におすすめ
- 「研究テーマが決まらない。」と悩んでいる人
- 研究テーマの決め方を知りたい人
ポイント
研究テーマの決め方がわかる!

研究テーマが決まらないのは、一から考えようとするから
研究テーマが決まらない人には大きな理由があります。
ポイント
研究テーマを一から考えようとしている。
ズバリ、一から研究テーマを考えてはいけません。
なぜなら、始めて研究や探究をする人はテーマの決め方を知らないからです。
決め方を知らないから、研究テーマが決まらない

研究を始めるほとんどの人がこのように悩みます。
しかしそれは当然で、研究テーマの決め方を知らないからです。
水泳で例えるなら、

このように、泳ぎ方を知らない人が悩んでいるようなものです。
「どうして泳げないないんだ…」と悩むのではなく、やるべきは「泳ぎ方を学ぶ」ことです。
まずは研究テーマの決め方を知りましょう。

ポイント
研究テーマの決め方を知る!
研究テーマが決まらない。と焦る必要はない。
研究テーマが決まらないと、「はやくテーマを決めないと」と焦ってしまいますよね。
しかし焦る必要はまったくありません。むしろテーマに悩むほど、しっかり研究と向き合っているという自信を持ってください。
焦りは悪い方にしかいきません。
焦りが大きくなりすぎると、

このように思うようになります。
すると他人から言われたテーマに流され、与えられた興味もないテーマで研究をすることになってしまいます。これでは今後研究が苦しくなってしまいますよね。
テーマが決まらないのはテーマの決め方を知らないだけなので、焦る必要はありません。

研究テーマが決まらないときは、見本となる研究を探して、真似る
では研究テーマの決め方を紹介します。

研究テーマの決め方
見本となる研究を探して、真似する

こう思った人もいるかと思います。
本当にこれだけで研究テーマが決まります。理由は大きく2つです。
チェックリスト
- 1 あなたが考えた研究テーマはすでにやられているから
- 2 先行研究は研究のやり方が凝縮されているから
順に説明していきますね。
あなたが考えた研究テーマはすでにやられているから
はっきり言います。
あなた考えたテーマ、頭に思い浮かんだテーマはすでにやられています。
どんなテーマであってもです。
なぜなら、研究の専門家となる人は存在していて、毎日数百という研究が行われているからです。
あなたが考えられるような研究テーマは、すでに検証されている
厳しいことを言うようですが、専門家でもないあなたが考えるようなテーマは、何年も前に誰かが研究しています。
どの学問にも専門家がいて、そういった専門家が日々研究をしています。
例えば「少子高齢化をどのように解決するか」は社会学の専門家が、「英語をどのように話せるようになるのか」であれば第二言語教育学の専門家が日々研究しています。
このようにどんな研究テーマにも専門の研究者がいて、すでに多くの研究がされているのです。そのためあなたが考えた研究テーマはすでに研究されていると考えましょう。
全く新しい研究テーマを考えるのは不可能

こう考える人もいます。実際に私が指導してきた生徒でも自信満々に言っている人が多くいました。
気持ちはわかりますが、専門家でもない研究素人が、オリジナルのテーマを考えることはできません。なぜなら、どの研究がオリジナルか、オリジナルでないか、素人には区別がつかないからです。その道を極めた専門家であれば、「新しい視点だな」とわかりますが、素人では判断できません。
素人が「これはオリジナルのテーマだ」と思っても、専門家から見ると「よくある発想だな」となります。
つまり「まったく新しいテーマを考えれば問題なし!」と考えるのはキケンなので、おすすめしません。
今までやられてきた研究をさらに進める
ではどうすればいいのか。
今までやられてきた研究をさらに進める
この意識を持ちましょう。
斬新なテーマや、レベルの高いテーマ、オリジナルのテーマなど考えようとする必要はありません。やられてきたテーマを引き継ぐ。これで問題ないです。
あなたが専門家でない限りは、今まで行われてきた研究テーマをさらに進める意識で研究テーマを考えた方が、簡単にテーマが決まるようになります。
研究は、先人の知恵によって積み上げられていくものです。あなたも先人の研究の上に積み上げられるような、研究テーマを設定しましょう。
先行研究には、研究のやり方が凝縮されているから
今まで行われてきた研究を「先行研究」と言います。
先行研究には研究のやり方が凝縮されているので、先行研究を読めば研究のやり方を知ることができます。
研究を初めてやる人の多くは、研究をどのように進めていくのかわかっていません。
研究の参考書などもありますが、イメージしずらく、理解している人は多くはありません。
その点、先行研究を読むことで、具体的な研究の流れを知ることができるのでおすすめです。
ポイント
先行研究を読んで、研究の進め方、やり方を知る
研究には進め方がある
研究には進め方があります。
手順に沿って進める必要があるので、むやみに進めてしまっては、失敗してしまいます。
プラモデルも組み立てる順序がありますよね。組み立てる順番を間違えるとうまくいかず、最悪壊れてしまうこともあります。順番通りに組み立てれば、誰でもキレイに完成させることができます。
研究でも同じで、進め方に沿って研究を進めることができれば、誰でもいい研究を行うことができます。
研究の進め方を間違えると、失敗する
プラモデルを例に説明しましたが、研究も進め方を間違えてしまうと、研究そのものが失敗に終わります。
プラモデルであれば、すぐにもとに戻してやり直すことができますが、研究は長い時間をかけて行うので、やり直しに時間がかかってしまいます。
やり直しを少なくすることが、短時間で研究を大きく進める上では大切です。そのためにも、研究の進め方はきちんと知っておきましょう。
自分の研究テーマに近い先行研究を読んで、進め方を学ぶ
先行研究を読んで、研究の進め方を学びましょう。
いろんな参考書や解説書を読むよりも、先行研究を1つ読んだほうが近道になります。
自分の研究テーマに近いテーマ、もしくは同じテーマの先行研究を読むようにしましょう。なぜなら、テーマごとに研究の進め方も異なるためです。せっかく読んだとしても、自分が考えているテーマとまったく違うテーマの先行研究では、やり方を真似できません。
先行研究を読むときは、自分が考えるテーマになるべく近い先行研究を選びましょう。
ポイント
自分の考えるテーマに近い先行研究を読む
研究テーマが決まらない人向け。先行研究の探し方
実際に先行研究の探し方をご紹介します。この探し方は無料ですぐに行うことができるので、すぐに検索してみましょう。

Google Scholarを使って、自分の研究テーマに近い先行研究を探す
Google Scholarとは、学術論文専用の検索エンジンです。
ここで検索してヒットしたものは、すべて学術的な論文になり、先行研究として考えて問題ありません。自分の近いテーマの先行研究を見つけてみましょう。
「Google Scholar」と検索すると、検索トップに出てきます。
「Google Scholar」を押して進むとこのような画面に行けばOKです。
試しに「地球温暖化 再生可能エネルギー」と調べてみましょう。
検索するとこのようにたくさんの論文がヒットしました。
検索結果の右に[PDF]のところを押すと、その論文を見ることができます。
[PDF]がない場合は、タイトルの移動先のサイトで見ることができます。
普通のGoogleやYahoo Japanで先行研究を探すのはNG
先行研究を普通のGoogleやYahoo Japanなどで検索してはいけません。
なぜなら検索結果には、誰が書いたかわからないようなネット記事なども含まれるためです。
研究では信頼性のある情報でないと引用してはいけないルールがあります。
ネット記事などの情報は信頼性が低く、研究では使えないことがほとんどです。
そのため、先行研究を探すときには、Google Scholarのような、学術論文専用の検索エンジンで検索するようにしましょう。
【まとめ】研究テーマが決まらないときは、先行研究を真似する!
研究テーマが決まらない時は、自分の研究テーマと近い先行研究を探して真似しましょう。
良い研究を真似ることで、研究のやり方や進め方などをやりながら学ぶことができます。
オリジナルのテーマを考えるのは、研究のやり方や進め方をマスターしてからでも遅くはありません。
真似ることは悪いことと言う人がいます。
しかし、学ぶの語源は真似ぶと言うように、学ぶために最適なのは、真似ることなのです。
まず一回研究をやってみて、研究の全体像を把握しましょう。研究の全体がわかれば、どんなテーマをするべきなのかも、見えるようになるはずです!
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