「テーマをどうやって決めたらいいかわからない・・・。」
「テーマの決め方を教えてほしい。」
探究学習や課題研究などの研究テーマがなかなか決まらないと思っていませんか?
テーマの決め方をわからない状態でどれだけ時間をかけて悩んでも、いつまでもテーマを決めることはできません。
本記事はこんな人におすすめ
- テーマの決め方がわからない人
- テーマがなかなか決まらない人

また私自身も大学と大学院で研究し、英語で論文を執筆したこともあります。
今回の記事では、
研究テーマで悩んでいる人のために、テーマの決め方と具体的な手順をご紹介します。
本記事でわかること
テーマの決めるときのポイントと、具体的な手順がわかります。
テーマの決め方は以下の通りです。
テーマの決め方
ロジックツリーを使って、テーマを深堀りしながら、できそうなテーマを見つける。
探究テーマの決め方がわからない人は、ご紹介する手順で進めてみてください。
きっと自分に適した探究テーマが見つかるはずです。
良かったらぜひ最後まで読んでみてください。
テーマ設定に関する本が知りたい人はコチラ
この記事の内容
ほとんどの人が研究のテーマ設定で悩む
研究テーマが決まらない・・・
テーマ設定の悩みは、研究をスタートしようとする人のほとんどが直面する悩みです。
テーマがなかなか決まらないと、本当にツライですよね。
4年間探究学習に関わっていますが、ほとんど生徒がまずテーマ設定で悩みます。
生徒によっては春から考え始めて、夏頃まで決まらないこともあります。
それぐらいテーマ設定って難しいんです。

あんまり悩み過ぎて、教授の先生に『もうなんでもいいのでテーマください!』とお願いしたほどです。(笑)
研究のテーマはロジックツリーで決めろ!!
テーマはロジックツリーで決めましょう。
なぜならテーマが決まらないのは、テーマが漠然としているからです。
ロジックツリーを使えば、テーマをより明確にすることができます。
ポイント
テーマはロジックツリーで決める!
ロジックツリーとは、研究テーマを掘り下げる道具
ロジックツリーとは、『論理の木』、つまりある問題や課題をツリー状に分解し、その原因や解決策を論理的に探すためのものです。
具体的には画像のような感じです。
このロジックツリーを使いながら考えることで、考えを整理することができ、可視化することもできます。
ロジックツリーのメリット
ロジックツリーを使うことでたくさんのメリットがありますので、ここで紹介します。
必要ない人は読み飛ばしてください。
メリットは大きく分けると以下の3つです。
研究テーマに関わる問題を深堀りして、原因を特定できる
例えばダイエットが成功しない原因を発見したいとき、頭だけ考えるとなにが一番の原因なのか判断するのは難しいでしょう。
しかしロジックツリーを使用すれば、問題の全体から徐々に掘り下げることができ、問題を作り出している原因を見つけることができます。
解決策を考えやすい
例えば地球温暖化の場合、一人で解決するのは難しいでしょう。
ロジックツリーを使って、地球温暖化という大きな問題の解決策を徐々に小さくしていきます。そうすると自分にもできる解決策が見つけることができます。以下が例になります。
(例)
地球温暖化⇒二酸化炭素の排出を減らす⇒エネルギーの節約をする⇒電気や空調をなるべく使わない⇒クールビズで過ごしてみる。
かなりシンプルですが、ロジックツリーを使うことでこれぐらいであればすぐに自分にもできる解決策が見つけることができます。
研究テーマについて考えたことを先生や友人と共有しやすく、アドバイスを受けやすい
テーマを決めるとき、先生や友人からアドバイスをもらうことになります。
しかしテーマをどのように考えているのか、またどこまで考えられているのか、正確に伝えるのは難しく、時間がかかります。
話を聞いているほうも、言葉だけだと正直全然わかりません。

言葉で言われても全然理解できないときがあり、同じ質問を何度もしてしまうときもあります。
ロジックツリーを使えば、聞いている方は一目でその人の思考がわかり、適切なアドバイスができます。ロジックツリーは時間の節約にも貢献するのです。
無料ロジックツリーのアプリを使ってみよう
実際にロジックツリーを使ってみましょう。以下にロジックツリーのリンクを貼っておきますので、インストールして使ってみてください。
そもそも掘り下げるテーマがない人へ
「そもそも掘り下げるテーマがない」
こんな人はまず社会で話題になっている問題を調べてみましょう。
そこで有効なのが、ニュースです。
「そんなの知ってるわ!」
という声が聞こえてきそうですが・・・(笑)
色んなニュースを見ると、掘り下げるテーマが発見できるかも。
またニュースを見てアイディアが浮かぶこともあります。
役立つアプリはコチラ
すぐにいろんなジャンルのニュースが読めておすすめです。
気になる記事を探しながら、テーマになりそうな記事があったら、チャンネルを追加しましょう。
関連するニュースが毎日読めるようになり、テーマを決めるのが楽になります。
完全無料なので、試してみてダメでもノーリスクです!
本当の研究テーマは、掘り下げた先にある
テーマは、原因や解決策を深堀りしていく中で明確になっていきます。
その深堀りに最適なのがロジックツリーになります。
テーマが決まらない人の特長は以下の2つです。
「探究テーマが広すぎて、解決策が思い浮かばず、次になにをしていいかわからない」
「探究テーマの課題の解決が、生徒には手に負えない、解決できない課題である」
共通するのは、テーマの深堀りが不十分であることです。
テーマを掘り下げていきながら、研究できそうなテーマを見つける
深堀りできていない場合、テーマは広く漠然としていて、解決策も生徒の力では実行できません。
例えば、『人口減少を食い止めたい』という探究テーマにした場合、人口減少を食い止めるのは高校生や中学生には不可能です。
また解決するために、なにをしていいかもわからないと思います。
これはまさに『人口減少の原因・解決策』の深堀りができていない状況です。
深堀りできていない場合には、ロジックツリーを使って、テーマを掘り下げていきましょう。
ポイント
人口減少を食い止める⇒出生率が低い⇒晩婚化⇒婚活イベントを増やす
人口減少の原因が出生率が低いためであると考え、出生率が低いのは晩婚化の影響ではないか?と考えたとしましょう。
出会いの場を増やすことで、晩婚化対策になると考え、婚活イベントを増やすことで解決できるのでは?と考えることができます。
すると解決策として、市役所と連携して婚活イベントを開催するというところまで掘り下げることができました。
するとテーマは、「市役所と連携した効果的な婚活イベントの考案」とすることができそうです。
テーマを掘り下げていく中で、自分でも調査・解決できそうなテーマまで徐々に小さくしていければ、テーマを簡単に決めることができます。
ポイント
テーマを掘り下げることで、自分でもできそうなテーマが見つかる。
タイプ別ロジックツリーの使った、研究テーマの掘り下げ方
それでは実際にロジックツリーを使った具体的な掘り下げ方を紹介します。
Step1:考えたテーマに『Why:なぜ』を3回以上繰り返す
例えば『地球温暖化』や『人口減少を止める』など深堀りできていないテーマがあるとします。
まずは『なぜ』その問題が起こっているのか3回掘り下げていきましょう。
『人口減少を止める』の場合、『Why:なぜ』を3回繰り返すと、以下のような結論になりました。
『Why:なぜ』を3回繰り返した結果、『出会いが少ない』という原因を発見できました。
Step2:考えたテーマに『How:どうやって』を3回以上繰り返す
次は、Step1で掘り下げて発見できた問題を解決するための解決策を3回の『How:どうやって』で掘り下げていきます。
例えば、『出会いが少ない』という課題に関して、3回の『How:どうやって』で解決策を掘り下げたところこうなりました。
結果は『市役所に行ってマッチングアプリを協働で開発してくれる企業を探す』という解決策を発見できました。
解決策が自分でもできるところまで、何度も掘り下げるのがポイントです。
研究テーマについて、先生や友人にアドバイスをもらう
解決策を掘り下げる段階でアイディアが浮かばないこともあります。
そこまで考えたロジックツリーを見せて、誰かに相談しましょう。
意外な知り合いや解決策を提案してくれるかもしれません。
アドバイスをもったらロジカルツリーを修正しながらさらに深堀りして、テーマが見つかるまで深堀りを続けていきましょう。
手書きだと修正するのはかなり面倒なので、訂正や修正がワンタッチで簡単にできるアプリを使うとかなり便利です
最初はだれでもテーマの深堀りは難しい
研究テーマを深堀りするのはわかったけど、なんだか難しそう。
大丈夫です。難しいのは最初だけで、一回やればすぐにできるようになります。
また友達や先生と一緒にロジックツリーで考えるのもいいでしょう。
この掘り下げる力は探究学習で身につけることができる大切な力の一つです。
そしてこの力は社会でも有効な考え方ですので、身につけておいて損はありませんので、挑戦してみてください。
【まとめ】ロジックツリーを使って、『Why:なぜ』と『How:どうやって』を3回づつ繰り返す
テーマが決まらない・・・
これはテーマの掘り下げが足りずに、広すぎるか、解決が難しいテーマになっているからです。
テーマを掘り下げずに、最初からテーマを決められる人はいません。
ロジックツリーは掘り下げるときに使えるツールです。
ロジックツリーを使えば、掘り下げることが苦手な人でも、決め方がわからない人でも簡単にテーマを掘り下げることができます。
加えてロジックツリーは、相手に伝えるときも威力を発揮します。
相談するときはロジックツリーを見せるだけで的確なアドバイスをもらえます。
ロジックツリーはテーマを決める上でとても有効なツールですので、特に探究・研究を初めてやる人は試しに使ってみてください。
最後に
探究学習の中でもっともツライのがテーマを決めるときです。
テーマが決まらないうちはなにも進まないため、焦りや不安が大きくなります。
そんな時こそ、自分のできることを落ち着いてやっていくことが大切です。
テーマは急に思いついたり、ふと湧き出てきたりなど、意外なところで見つかったりします。
読書や映画、ニュースを見ているときにアイディアが落ちてくることもあります。
焦ることなく、できることをコツコツやっていきましょう。
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