教師の仕事が毎日ツラい…。教員を辞めたい…
毎日学校のことを考えると気が重くなる…
教員を辞めるべきなのか悩んでいる…
教師という職業は思っていたより、ずっとツライですよね。生徒指導や部活動、保護者対応、進路指導など、多くの仕事があり、やってもやっても終わらない仕事。このまま続けていていいんだろうか…と不安な気持ちになりますよね。
「辞めたい。ツラい。」このようなネガティブな気持ちを押し殺して働いていても、あなたがますますツラくなるだけですし、生徒にとっても良くありません。
本記事では、教員を辞めたいと思ったときにどうすればいいのかお伝えします。
本記事のメリット
あなたの辞めたい理由がハッキリして、どうすべきかわかる
本記事の結論
辞めたい理由をハッキリさせて、なんとかなりそうなら続ける。ムリそうなら辞める。

現役の高校教師として、地方私立高校で働いています。
勤務校はいわゆる教育困難校で、授業中うるさいのはもちろん、お弁当を食べたり、教師に暴言を吐くなど、日常的に生徒指導が発生している高校です。
詳しくはプロフィールをご覧ください。
「教員がつらい、辞めたい…」そんなあなたへ
この記事を見ているということは、「教師が辛くて、辞めたい」と、教師へのネガティブ気持ちをもっているからですよね。
教員という仕事は社会の人々から中々理解されず、辛いものです。
24時間での生徒対応や、毎日の長時間残業、ちょっとしたミスでクレームの嵐など。目に見えない仕事が多くて、本当に辛いですよね

この記事を読んでいただけたのもなにかの縁、あなたの気持ちが少しでも楽になるように、私の体験も含めて、今なにをするべきかご紹介します。
同じ教員だからこそ、あなたの気持ちは痛いほどわかります。ちょっとだけ読んでいってください。
なぜあなたは「教員がつらい、辞めたい…」と思うのか
「教員が辛い、辞めたい…」
なぜ辞めたいと考えるのか、理由をハッキリさせましょう。なぜなら理由をハッキリさせることで、解決できる問題なのかどうかがわかり、次にどうするべきかわかるからです。教員という仕事に一度ネガティブになってしまうと、教員の仕事すべてが辛くなります。
私も学校に行くのがイヤすぎて、体調まで悪くなってしまうときがありました。車の中で、泣きながら出勤したこともあります。
ネガティブな気持ちを解消するためにも、まずは辛い理由をハッキリしていきましょう。
【チェックリスト】教員がつらい理由と辞めたい理由とは?
以下の項目で当てはまるものをチェックしてください。
【チェックリスト】なぜ教師が辛い・辞めたいと思うのか。
①と②にチェックをつけた人はまだ続ける価値があります。③と④は同僚に相談して無理ならすぐ辞めましょう。
「教員がつらい、辞めたい…」理由が、生徒の問題のあなたへ。
ここでは敢えて未来志向の言葉で言います。生徒との関係修復はまだ間に合います。
生徒といえど、心を持った一人の人間です。落ち着いて話をすれば必ず理解してくれます。
なぜ生徒との関係がこじれてしまったのか、なぜ指導がなかなか入らないのか、1つ1つ原因を見つけて誠実に話し合いをすれば、必ず修復します。
生徒との問題は、「経験」が足りないだけ
生徒との関係がこじれるのは、単に経験が足りないだけです。
『自分の言っていることが伝わらないのに、他の先生の言うことは聴く。』
『自分の指導だけがなかなか生徒に入らない。』
『自分にだけ生徒が反抗的な態度をとる。』
『なぜか自分の授業・部活の時以外はしっかりしている。』
実はこういった生徒の問題が起こるのは、経験の差からです。
『自分は教員としての資質がないだ。』
『教員に向いてないんだ。』
『教員に自分はなるべきではなかった』
こう考える必要はまったくありません。ただ単純に経験の差なので、あなたの資質・能力は全く関係ありません。
生徒の問題で「教員がつらい」と思えるのはむしろ資質がある証拠
『目の前の生徒をなんとかしたいけど、辛い気持ちが勝ってしまう…』
教員としてこのような悩みを持っているあなたは、むしろ立派な教員であり、教員の資質を十分持っています。
「そんなことない…」と考えるかもしれませんが、これは本当です。
生徒のことで悩めるのは教員としての資質を持っているからです。教員に向いていない人はそもそも悩みません。
教員としてもっともふさわしくないのは、生徒に無関心な教員です。
だからあなたは教員としてふさわしい資質を持っていて、あとは1つ1つ経験を積めばいいだけです。
生徒の問題で「教員がつらい、辞めたい…」から脱出する方法
書籍は経験を増やすことができる最良の道具です。なぜなら、書籍を通して生徒指導の経験談を執筆している教員が多くいるからです。
そういった先輩教員の経験談を読み、疑似体験することで、経験不足をカバーできます。
やり方は簡単です。
ポイント
- 生徒指導に関係する書籍を買う
- 読んだらすぐに実践・検証
これだけです。
学ぶは真似ぶ。まずは書籍に書いてあることをそのまま実践してみましょう。
間違いなく今よりは良くなるはずです。
「教員がつらい、辞めたい…」理由が、保護者の問題のあなたへ。
保護者との関係のこじれはかなり大変です。
私もかなり苦労しました。相手が大人だけにかなり厄介な問題です。解決の道のりも長いです。
これからお話することはあくまで関係修復のために行うものですが、心身の調子に気を配ってください。
もし精神的に難しいようでしたら、諦めて関わらない、担当を変えてもらうなど、潔く引きましょう。あなたのメンタルの方が大切です。
保護者とは一対一で話すのは絶対に避ける
保護者と話す場合には、同僚と一緒に必ず行ってください。電話もスピーカーにするなどして一緒に聴いてもらってください。
なぜなら、一対一で話すと、精神的に追い詰められてしまうからです。
昔、自白強要が社会問題になりました。密室で自白を強要されることで、精神的に追い詰められ、自白してしまうという問題です。
保護者との関係も同じです。言葉で責められることにより、あなたの自己肯定感が急落し、責任を感じてしまいます。その結果、責め手の言い分を不本意ながら受け入れてしまう。これは避けなければいけません。
同僚と一緒に保護者対応することで、心理的負担が分散されて、かなり楽になります。
保護者対応は最低限でよし。親切心は捨てる。
保護者対応でよくやってしまうのは、過度な親切です。親切心で対応を過度に行うのは止めましょう。なぜなら保護者の要求はどんどん高くなり、最終的には実現不可能な難題を要求されてしまうからです。
保護者がなぜ怒るのか、それは我が子のためです。つまり我が子が教師の良いことを言えば、保護者も黙るほかありません。まずは生徒の対応に専念しましょう。
生徒や保護者の関係修復での2つの例外
以下の二つの場合はすぐに修復を止めて、その環境から逃げてください。
- 体調に悪影響をもたらしたとき
- ふとした時に、死を考えてしまう。
この二つは例外です。すぐに辞めるか、休んでください。
教員という仕事よりあなたの人生の方が大切です。なぜならあなたの人生の代わりは誰もいないのだから。
まずプロに個別面談してから、転職するかどうか決める
転職じたいからといって、すぐに辞めるのはやめましょう。辞めてから次の仕事を考えても遅いからです。
まずは、そもそもこれから転職できるのか、将来どんなキャリアが考えられるか、プロに相談してみましょう。ネットで調べることもできますが、ネットで載っている情報は一般的な情報ばかりで、あなたには適していない情報がほとんどだからです。
なるべく教員という経験を活かして転職したいですよね。自分の得意分野を活かして転職したいですよね。そのためにも、プロに個別で面談をしてもらってから、転職するかどうかを決めるべきです。
会社によっては無料相談もある。
「相談したいけど、高いのはイヤ…」
こう考える人もいるかと思うので、無料で相談できる会社をご紹介します。会員登録は必要ですが、無料で個別面談が可能です。まずは面談をしてから、転職するかどうか決めても遅くはないはずです。
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「教員がつらい、辞めたい…」理由が、同僚の問題のあなたへ。
これはどうにもなりません。なぜなら教員はプライドが高く、他者の指摘をなかなか受け入れられる人は少ないからです。
この問題の対処方法は3つです。
対処法3つ
- 新年度まで耐え、人事変更を待つ。
- 長期で休む。
- 教員を辞める。
繰り返しになりますが、教員はプライドが高い人が多くなります。欠点や改善点を指摘しても、自分の正当性を主張し続けます。変えようとする労力はほとんどムダです。
それであなたの精神が悪くなるよりも、すぐに辞めて、新しい人生を歩んだ方が100倍生産的です。
「教員がつらい、辞めたい…」理由が、仕事自体の問題のあなたへ。
こちらも解決が難しいです。なぜなら教員という職業は、好む好まざるにかかわらず、生徒への奉仕を行う職業と考えられているからです。
「すべては生徒のため」とムダな業務も正当化し、身を削ることが教育界の美徳と捉えられています。
近年は少しずつ改善されているといえ、まだまだこの価値観が蔓延しているのもまた事実。
この価値観に違和感を覚えるなら、これから本当に辛いだけです。
やらなくて良い仕事は思い切ってやらない
やらなくてもいいと思う仕事を思い切って切り捨ててみましょう。教員の仕事の中には、ハッキリ言って必要ない仕事もあるからです。
また完璧を目指すのはやめましょう。6割で十分です。なぜなら教員という仕事のほとんどはゴールがなく、突き詰めればキリがない仕事ばかりだからです。
やらなくていい仕事は思いきってやらない。やらなければいけない仕事も6割の感覚で。

仕事について同僚に相談してみて、難しそうなら辞める
同僚に仕事について相談してみましょう。教員はみんな忙しいので、言ってもらわないとなかなか同僚の気持ちに気づくことはできないからです。そして教員になる人のほとんどは面倒見がいいので、相談に乗ってくれるはずです。
もし相談しても改善が難しいと感じた場合は、早いうちに転職をお勧めします。
教員以外にも仕事はたくさんあります。一つの職業の価値観にあなたの人生を縛らせておく必要はありません。
【終わりに】「教員がつらい、辞めたい…」と感じたなら、あなたの人生を考えるチャンス
教員は、昔は聖職と言われるほど、本来は尊い職業であり、人の価値観を直接変容させることのできる数少ない職業でもあります。
しかし、「辛い、辞めたい」と我慢をするようであれば、それはあなたの心身がSOSをしている証拠です。
我慢を続けて、あなたの身体が壊れてしまってはもう遅いです。
教員をすぐに辞めてください。人生教員だけが仕事のすべてではありません。
「自分は教員しかできることはないのではないか…」
教員をしていると、こうと考えがちです。でもそんなことありません。
世界には想像以上に様々な仕事があり、あなたにピッタリな仕事も必ずあります。
辛い世界で生きるよりも、自分の幸せを追求してください。『生徒のため』よりも『自分のため』を大切にしてください。